『デキシーランド ジャズ物語』
2004/04/18スタート
2004/05/23第1話完
はじめに
この『デキシーランドジャズ物語』は初めて「デキシーランドジャズ」に触れ、たちまちその虜になった人々から 「デキシーランドジャズについてもう少し知りたいので何か良い方法は?」と訪ねられたのがきっかけで、 「それなら一つ思いつくままを書いてみましょう!」と軽い気持ちで書き始めた物で決して
恐れ多い文献や資料では有りません。
時にこういった書物の読者の中には部分的専門知識に長けていて、その部分の物事、出来事のみを指摘し、 「これは間違いだ!」「これは無責任解釈だ!」等とお叱り頂く事が多々御座いますが本書はその様な堅苦しい 専門書的解釈を捨て、気楽な気持ちでテーマである「デキシーランドジャズ」を一人でも多くの人に楽しんで貰 いたい目的で書かれています。
一般に、このような物語の執筆には予め「膨大な」資料を用意し、正確な把握と歴史的考証を正確に整理整頓し 、知識有る人が取り上げるのが常ですが、この本は違います。
無能で我が儘な一筆者が
一切の
専門書からの引用もせず
、又図書館通いし正確な
文献整理等に 励む等は一切していません。
ただ、筆者が今まで接してきたジャズの原点「デキシーランドジャズ」と言う
「大好きな友達」
を思いつ くまま、勝手気ままに綴った内容です。
この物語がきっかけで更に「ジャズ」そのものに興味が沸き専門的資料を読者が求める、その「キッカケ」とな るのが筆者の最大の望む所です。
どうぞこの様な内容をご理解の上、皆様お楽しみください。
春川 ひろし
VOLUME 1 ジャズの誕生の歴史
デキシーランドジャズ誕生とその歴史(その1)
ニューオーリンズの歴史(1300年代〜1700年代)
ニューオーリンズの歴史(1700年代〜1800年代)
デキシーランド(地名)の呼び名の由来
ミンストレルショーの功績
ジャズ誕生の前段階
デキシーランドジャズ誕生とその歴史(その2)
今までにない音楽(ジャズ)の誕生
4つの大きな出来事
パデイー・ボールデンの登場
ディー・ディー・チャンドラーの発明
ピアノブームとその社会
ラグタイムバンドの登場
デキシーランドジャズ誕生とその歴史(その3)
激動の20世紀の幕開け
一大歓楽街ストーリービルの閉鎖
初めてのジャズ録音
ジャズ史上重要な「1917年」
3分間の芸術表現
VOLUME 2 ニューオーリンズよもやま話
ニューオーリンズのよもやま話(パート1)
デキシーランドジャズの誕生とその歴史(その4)
ニューオーリンズジャズとデキシーランドジャズの違い
クレオール人によって築かれたジャズの芽
日本でも楽しめる本場のクレオールジャズ
デキシーランドジャズの名付け親トム・ブラウン
黒人向けのレコードの登場
ルイ・アームストロングとニューオーリンズ
ニューオーリンズのよもやま話(パート2)
売春宿とデキシーランドジャズ
ストーリービルの花形はピアノマンだった
ジャズ誕生の源は売春宿ではない!
ニューオーリンズに綿花畑は存在しない
湿地帯では栽培できない綿花
世界一のどでかい賭け
山を知る機会のないニューオーリンズの人達
綿花物流の拠点ニューオーリンズ
世界中から何でも手に入ったニューオーリンズ
家族愛を大切にするフランス人農場主
黒人に写るフォスターの曲
ニューオーリンズのよもやま話(パート3)
F/クォーターの散策
ブレナンで朝食を(BREAKFAST AT BRENNAN'S)
小泉八雲とブーズー教
デキシーランドの作曲者
どの通りにもジャズがあるフレンチ・クォーター
古き良き時代をとどめるF・クォーター
ニューオーリンズのタイトルがつく曲
VOLUME 3 フォスター物語
ジャズの源流
18〜19世紀のアメリカ社会
近代銭儲け社会
英雄・独裁者を乞う心
南部と北部で異なる価値観
フォスターの生い立ち
波乱の生涯
南北戦争とジャズ誕生に大きな功績を残したフォスター
E・P・クリスティーとフォスター
フォスターバッシング
波乱の生涯
おわりに
シドニー・ベシェ物語
おわりに